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マルタのパスポート:世界189ヶ国へのビザなし渡航
マルタのパスポートは、世界的に見ても非常に強力な渡航文書です。約189ヶ国・地域への無査証渡航またはアライバルビザが可能で、国際的なパスポート指数では常に上位にランクされています。これは、EU加盟国かつシェンゲン圏に属することで、欧州各国への往来が自由である点が大きな要因です。実務的には、仕事の出張や観光計画を立てる際に、他の多くの国籍よりも制限が少なく、渡航準備の手間が大幅に削減できるということを意味します。
マルタ国籍者にとって最もアクセスしやすい地域は、ヨーロッパ全域です。シェンゲン圏の27ヶ国とEU加盟国間での移動は、パスポートのみで自由に行き来できます。加えて、イギリス、スイス、ノルウェーなどシェンゲン圏外の主要欧州国もビザなし渡航が認められています。アメリカ大陸ではアメリカ、カナダ、メキシコなど大多数の国で無査証入国が可能です。また、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、日本、南韓国など、経済的に発展した地域へのアクセスも良好です。
一方、ビザ取得が必須となる主要国も存在します。ロシア、インド、中国(※後述)、ブラジル、ベトナムなど、人口が多い国の多くはビザ申請が必要です。アフリカの一部の国でもビザが求められる場合があります。これらの渡航を計画する際は、事前に大使館や領事館の公式情報を確認することが重要です。
注目すべき最近の動きとして、2024年後半からマルタ国籍者は中国へ30日間のビザなし入国が可能になりました。この恵恵措置により、ビジネスや観光での中国渡航がより容易になっています。ただし、このような協定は政治的・外交的状況で変更される可能性があるため、渡航前の確認は欠かせません。
渡航時の実用的なアドバイスとしては、ビザなし渡航とアライバルビザの違いを理解することが大切です。ビザなし渡航は事前手続きなしに入国できますが、アライバルビザは到着時にその場で取得する必要があり、審査や手数料が発生する可能性があります。また、米国やオーストラリアなどはビザの代わりにETA(電子渡航認証)システムを採用していますので、事前申請が別途必要です。常に外務省の最新情報と現地大使館の指示を参照し、渡航計画を立てることをお勧めします。